【キャンプ場レビュー】一の瀬高原キャンプ場に行ってみたら、山の中にある野営場だった。

山梨県の山奥にある一の瀬高原キャンプ場に行ってきました。
正直ここのキャンプ場の印象はハードなキャンプ場でした。

ちょっと下調べが足らなかったな・・・

キャンプ場というニュアンスよりも野営場と言ったほうがいいかもしれません

かなり山奥に入った場所にあり、インフラ的なものは最低限な感じです

ファミリーとかでわいわいとやるキャンプ場ではないですね。
山の中で静かに野営気分を味わえるキャンプ場です

そんな一の瀬高原キャンプ場を紹介します。

目次

こんなキャンプ場

一の瀬高原キャンプ場は山梨県甲州市塩山にあるキャンプ場で標高は1250m。高原ですね。
奥多摩と山梨をつなぐ山道の途中をさらに山の奥へ入っていく林道を上っていくとあります。
林道は舗装はされていますが、穴が空いていたり、ボコボコしているようなところもあり、車一台が通れる程度の道幅です。

こんなに山奥まで入っていってキャンプ場なんてあるのかと思いましたが、奥の奥に集落があり人が住んでいることに驚きました。

こんな山奥でどんな生活しているんだろう

一の瀬高原キャンプ場もその集落の中にあります。(驚いたことに携帯の電波はありました〈ドコモ〉

キャンプ場はとても広いです。本当に山の中なので、キャンプ場内の道はまさに登山道ですね。

敷地が広いのでロケーションは様々
キャンプ場内をめちゃくちゃきれいな沢が流れているので、沢を目の前にしてテントを張ることもできますし、日当たりのよくて木々が開けた丘のような場所もあります。

木の間隔がいい感じに生えている場所もあるので、ハンモック泊なんかもできます

ただし、車は駐車場にとめて、キャンプサイトへは入ることができないので、荷物はリアカーで運びます。
はっきり言ってアップダウンがある登山道のような道をリアカーで荷物を運ぶのはかなり困難です

荷物は最小限がオススメ
なんならリアカーを使わなくてもいいくらいのバックパッキングして運ぶくらいがいいと思いました・・・。

設備面としてはトイレは汲み取り式、水場もあまり積極的に使おうとは思えませんでした。

設備は最低限のレベル。登山者が寝床にするような野営場、もしくはワイルドな整備されすぎていないようなスタイルを望むキャンプ場と言えると思います。

静かで黙々と自然と対峙するようなキャンプ場ですね。
直火が可能です

荷物を車にガッツリ積んでのオートキャンプのようなスタイルには適さないので、
玄人向けのキャンプ場と言えると思います

インスタもやっているのでよかったらご覧ください

キャンプ場情報

  • 住所:〒404-0021 山梨県甲州市塩山一ノ瀬高橋560
  • 電話:0553-34-2125
  • チェックイン:14:00
  • チェックアウト:11:00

サイトはフリーサイト

キャンプ場内は、いくつかのテントサイトに別れていますが、どこを利用してもオッケーのフリーサイトです
場所は早いもの順です。

管理人さんいわく第2テント場あたりが人気のようです。

(沢を目の前にテントを張れるのが第二テント場の下側、もしくは第一テント場になります。)

テントのサイズやらタープに関しては特に何も言われないので、追加で料金がかかるとかは気にする必要はないです。

キャンプ場の構造としては駐車場が一番上にあり、基本的にテントサイトへは坂を下って行くことになります。
一番下にある第一テント場だとかなりの距離があるのと不安定な坂道をリアカーで下っていかなければいけないのでかなり大変です。帰りはリヤカーを引いて登っていかなければいけません。

何往復もしなければならないような荷物量の場合、駐車場になるべく近いところにテントを張るようになるのではないかと思います

アクセス

  • 圏央道青梅ICから、車で1時間30分ほど。約62km。
  • 中央道勝沼ICから、車で1時間ほど。約39km。

奥多摩方面から入る林道が現在通行止めになっているので、甲州方面の林道からしかキャンプ場へ向かえません。
2022年5月30日に近くを通ったら通行止が解除されていました

国道411号、落合橋のところから山の方へ入る道へ

こちらは通行止めになっている奥多摩側の入り口現在通行可能です!

通行止のゲートがなくなり、通行可能になりました。(2022年5月30日追記)
落合橋の方からのルートよりこちらの道の方が整備されていて走りやすかったです。

料金

【入場料金(一泊)】

  • 大人:¥1000
  • 小学生:¥500
  • 幼児:¥300


【駐車料金】

  • 車:¥500
  • バイク:¥300


【アーリーチェックイン追加料金(9時〜)】

  • 一人:¥500
  • 車:¥500
  • バイク:¥300

シンプルな料金体系です。一人あたりの宿泊料金プラス駐車料金です。

通常のチェックインが14時からなので、早くからキャンプ場内に入りたい場合は追加料金で朝9時からチェックイン可能です。

大人一泊の車利用で¥1500ですから、お手頃価格の料金ではないでしょうか

設備

水場

水場は場内に2箇所です。
場内図には何箇所か水場が書かれていますが、受付の注意書きによるとその中の2箇所を使ってくださいとのことでした。
なおかつ沸騰させてから使用くださいとのことなので、直に飲むのは控えたほうが良さそうです

水場の数としてはキャンプ場の広さに対して明らかに少ないです
水が出るだけと考えておいたほうがいいです。

洗い物をしたりすることはできない状態でした。
飲み水は用意して持っていったほうがいいと思います

水場の数が限られていて汲みに行くのも面倒で、水場の水を積極的に使おうとは思えませんでした。

管理棟横の水場

場内にあるもう一つの水場

水はちゃんと出ますがシンクは詰まっていて水が溜まった状態でした。
(使う気にはなりませんでした・・・)

水は準備していくのがおすすめ

トイレ

トイレは場内に3箇所確認できました。(場内図には4箇所ありました)
トイレは汲取式で最低限の設備と言った感じです。
一番管理されていそうなトイレは管理棟のすぐ前にあるトイレでした。

トイレも数が少ないので、テントを張る場所によってはトイレまでかなりの距離になってしまいます。

管理棟前のトイレ

管理棟

キャンプ場の入り口から車で入っていくと、まず駐車場があり、車をとめて少し坂を下ったところに管理棟があります。
扉を開けると玄関にインターホンがあるので、鳴らすと管理人さんが出てきて受付をしてくれます。

現在コロナ対策だと思いますが、玄関に入ると大きな透明のシートで管理人さん側と、こちら側が完全に隔てられています。現金の受け渡しは設置してある現金受けに入れてくださいと言われ、管理人さんと接触することがないようになっています。かなりコロナに対して敏感にされているようなので、その点注意しておいたほうがいいと思います。

注意事項

  • 管理棟で薪やビールや飲料は販売しています

薪は大量に管理棟周りに積み上がっています。
お金を入れるボックスがあるので、管理棟が閉まっている時間でも薪の心配はないですね。【管理棟は18時まで】
薪:¥1000

ロケーション

山の中にいる感がとても強いです。整備されている雰囲気はありません。自然そのものの中でキャンプができます

基本的には雑木林の中です。
キャンプ場が結構広いので、場所によってそれぞれのロケーションを楽しめると思います。

また、めちゃくちゃきれいな沢が場内を流れているので、沢沿いの場所が人気のよう

第二テント場川沿い付近

ハンモック泊するのに適したような間隔で木が生えている場所もあるので、ハンモック泊も可能です。

第三テント場だけ木々が少なく平らな空間が広がっているので開放感があり日当たりもいいです。
ただ駐車場からアップダウンがある登山道のような道を行かなければいけなく、距離もあるので荷物の搬入がネックですね。

全体的に野営感満載のキャンプサイトです。

第三テント場

グラウンド状態

敷地が広いので場所によってグラウンドの状態は違うかもしれません。
今回テントを張った場所は土で、ペグの刺さりはよかったです
見た感じですが、沢の近くの地面も砂利という感じではなく土っぽかったです。

キャンプ場自体が山の斜面にあり、荷物を運んだりするには坂の上り下りがありますが、テント場に関しては平らな場所もあるので場所を選べば特に問題ないと思います。

ゴミ捨て

ゴミ捨てはできません。全て持ち帰りになります。

なおかつ、持ち込んだ薪の場合、焚き火で出た灰や燃え残りも持ち帰るように管理人さんから言われます
キャンプ場で購入した薪の場合は燃え残りもそのまま放置しておいていいようです。

ちょっと変わったルールですね。

今回薪を持ち込んだので、ちょっと気を揉みました

焚き火

直火がオッケーな貴重なキャンプ場です
ですが、直火で焚き火をするなら、既に直火で焚き火された跡(かまど)がある場所でということでお願いされました。

焚き火台を使うならどこでも焚き火して大丈夫です

気になった点

  1. 荷物の運搬がとても大変
  2. 水場、トイレの数が少ない
  3. トイレは汲み取り式
  4. 焚き火の灰や燃え残りも持ち帰り
  5. 買い物をする場所は皆無

荷物の運搬がとても大変

荷物運搬の台車があるとはいえ、登山道のような坂道を運搬するのはかなり重労働です。
大きな石があったり、木の根っこの上を台車で乗り上げて運んだりしないといけない場面も多く、バランスを失うと台車をひっくり返す可能性もあります。

なので極力荷物は少なく、ミニマムなキャンプスタイルで望むべきというのが感想です。

水場、トイレの数が少ない

広い敷地に対して水場、トイレの数は少ないので、テントを張る際はその点を考慮しておくべきかもしれません。
水に関しては水場の水でも沸騰して使用するようにとのことなので、飲料用の水は準備しておくべきだと思いました。
使用した食器類は持ち帰ってから洗うようにすべきですね。

トイレは汲み取り式

管理棟の前にあるトイレは管理されているようでしたが、汲み取り式なので抵抗がある人にとっては厳しい環境かもしれません。
トイレだけは新しくきれいにしているキャンプ場が多いですが、一の瀬高原キャンプ場に関しては昔ながらのスタイルを貫いている感があります。

焚き火の灰や燃え残りも持ち帰り

持ち込みの薪の場合、灰や燃え残りも持ち帰りということなので、なかなか厳しい条件のように感じました。
そんなことは知らずに今回は薪を持っていったので、ちょっと気をつかう羽目になりました。
キャンプ場で薪を購入する場合はそのままにしてもいいようなので、変に気を使わないほうがいいならキャンプ場で購入してしまったほうがいいかもしれません。

一束¥1000ですが、かなりの量です。長さも標準的なものより長いように思います。

買い物をする場所は皆無

山の奥のこんなところに集落が?という場所にあるキャンプ場なので、商店のようなものはありません。
キャンプ場の管理棟でお茶、炭酸飲料、ビールは販売していました。

キャンプ場に一番近い買い物が出来る場所は、正直見当もつきません。
ここで生活している方々は一体どこで買い物をしているんだろうと思うほどです。
なので事前に買い物は済ませておかないとまずいですね。

今回失敗したのが水を用意していかなかったことです。
水場が遠くてなおかつ沸かさないといけないというので、水を用意していけば良かったと思いました。
かろうじて持参していた保温ポットの中に水が入っていたので、なんとかそれで今回はまかないました。

最後に

昔ながらのワイルド感たっぷりのキャンプ場です。
静かな山の奥でしっぽりとキャンプするにはいい場所だと思います。

ただ、必要最低限の設備で不便なところもあるという部分を、あらかじめ心構えができていれば問題ないと思いますが、整備されたオートキャンプ場のように思っていると、こんなはずじゃなかったとなってしまうと思います。

荷物の運搬、②水の確保、③くみ取り式トイレ、ここらへんを許容できるかがポイントですね。

ハードルが少し高い分、キャンパーさん達に選ばれるキャンプ場とも言えるかもしれません。

正直、キャンプ初心者をこのキャンプ場へ連れてこようとは思いません。
静かな山の中で、自然や自分自身と向き合う為のキャンプ場のように思いました。

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