身近だった人が急に亡くなると、ただただショックで。
すごく元気だったのに、もう会えないなんて、なかなか納得がいかない。
なんで亡くなったのか。
心不全だという。
心不全とは何なのでしょうか。
そもそも突然死とは
突然死は症状が出現してから24時間以内に死亡してしまう場合のことを言います。
事故や殺人、自殺などの外因死は突然死に含まれません。
突然死の約半分は心臓が原因と言われています。
残りは脳が原因によるものです。
心不全
心臓が何らかの原因によりポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送り出せなくなって、さまざまな症状が現れる状態のことをいう。
なので心不全は病名ではなく、何らかの病気(狭心症や心筋梗塞)によって心臓がうまく機能しない状態のことになります。
心臓の機能を低下させる病気によって、体に異常をきたす状態を心不全と言います。
虚血性心不全
虚血とは血が流れなくなること。
心臓は全身に血液を送り込む役割を果たしていますが、心臓自身にも血液を流しています。
心臓に酸素や栄養を流す血管を冠動脈と言います。
この心臓に流れる冠動脈が細くなり、十分な血液を供給できなくなってしまうのを狭心症、血管が完全に詰まって血流が途絶えてしまうのが心筋梗塞です。
狭心症や心筋梗塞によって心臓自身の血液の流れが滞り、心臓が機能しなくなることを虚血性心不全といいます。
心室細動
心室細動とは心臓が痙攣する不整脈の一種で、心臓の心室が小刻みに震えて全身に血液が送れなくなります。
心筋梗塞や狭心症によって心臓に血液を送ることができなくなり、その結果心室細動が起こります。そして心臓が機能不全に陥り死亡してしまうのです。
狭心症、心筋梗塞の原因
冠動脈の血管が詰まりかかったり詰まることが問題なわけですが、その原因は動脈硬化です。
動脈硬化は血管の壁が厚くなって、血管が硬くなった状態です。
血管の管が細くなり血流が悪くなったり、血栓が詰まってしまって血管の機能が阻害されてしまうのです。
予防
肥満、高血圧、高血糖、高脂血症などにより血管にコレステロールが溜まり動脈硬化を引き起こします。
またストレスは血管を収縮させ心筋梗塞を発生させるリスクを上げると言われています。
栄養の取り方、適度な運動、ストレスを溜め込まないような生活を心がけることが予防につながります。
最後に
死因が心不全だった。というのはかなりざっくりした説明で、要は心臓が機能せずに亡くなったということです。
実際には心筋梗塞や狭心症によって心臓に負荷がかかり、心臓が痙攣する心室細動が発生して、心臓のポンプ機能が損なわれ、全身に血液を供給できなくなり死亡に至る。
原因となる動脈硬化は自覚症状がなく、発見するのが難しと言われています。
普段から健康的で規則正しい生活を送るように気を使う必要があるようです。