キャンプが流行っていますが、そのスタイルは様々です。
各スタイルについて考察してみたいと思います。
- オシャレキャンパースタイル
- ミニマムな道具でサバイバル的なキャンパー
- 純粋にキャンプが好きで、コスパ重視のキャンプスタイル
- バイクツーリングキャンプスタイル
- バックパックを背負ってキャンプ場でキャンプするスタイル
- 山岳登山キャンプ
- まとめ
オシャレキャンパースタイル
やけに道具をいろいろと持ち込んでサイト作りをしている人が多くなっているように思います。
雑誌のGO OUT的なキャンパーさんが増えていますね。
アイテム一つ一つにこだわりがあり、見た目、インパクト重視でサイトを作りこんでいます。
コスパ重視よりも高くても欲しいものを揃えるこだわりを感じます。
車は四駆で無骨な感じのFJクルーザーやランクル、ジープラングラーなんかが多いですね。
テントは王道的なところを外してくる傾向にあります。
王道的なコールマンやスノーピークは少なく、ヒルバーグやMSR、ノルディスクなど値が張るメーカーのテントを使用している人が多いいと思います。
また、最近テンマクデザインやDODのテントもかなり増えてきています。
オシャレキャンパーの中でも、テーブルなどの小物系は趣向が分かれます。
アイアン系中心の無骨スタイルと木製の柔らかい雰囲気を重視するスタイルです。
アイアン系アイテムはガシガシ焚き火に突っ込んで使っていたりで男のアイテム!と言った感じです。
木製のテーブルだと洒落てる感が増します。
色合い豊かな料理がテーブルに並ぶと写真映えすること間違えなしです。
どちらかにはっきりと別れるわけではなく、アイアン系と木製アイテムをミックスして使っている人がほとんどですし、その時のキャンプによって使い分けているキャンパーもいると思います。
クーラーボックスからゴミ箱、ライターや道具を入れるコンテナボックスや 燃料の携行缶など、全てのアイテムにこだわりが見えます。
同じ機能のものをホームセンターでも揃えられますが、オシャレキャンパーはそこに安住しません。価格的に何倍もするこだわりアイテムでサイトを作っています。
オシャレキャンパーは自然の中で自由な時間を豊かに過ごすキャンプの楽しみの他に、自分の秘密基地であるキャンプサイトを自分のこだわりあるアイテムで作り込むことにも楽しみを見出しています。
似たような事例として、車やバイクに乗って楽しむことの他に自分仕様にカスタマイズして楽しむことと似ている気がします。
オシャレキャンパーは特に物欲が旺盛なキャンパーが多く、キャンプの度に何かしらの新しいアイテムが披露されることも少なくありません。
数回使って押入れにしまわれてしまったアイテムの数々、そんな話もよく聞きます。
キャンプ市場を活気付けているのはこういったオシャレキャンパー達なのかもしれません。
ミニマムな道具でサバイバル的なキャンパー
シンプルという言葉が似合うキャンプスタイル。
余計な道具は使わないし持ち合わせない。
むしろ現地で調達した木でハンガーを作って調理に利用したり、薪にしたり自然の中で主張するのではなく、同化するようなキャンプをする。
テントは簡素的なシェルターだったり、タープだけ張ってその下を寝床としたり、ハンモックを使っていたりとシンプル。
簡易的な焚き火台で火を熾し直火をつかって調理したり、暖をとったりします。
炎にさらされた調理器具は煤で黒く変色し、道具として最大限使われている感を醸し出します。
山の中で静かに、しっぽりと炎と会話しているような絵がかっこいい。
そんな野営のスタイルです。
クールでストイックなキャンプと言えます。
快適さよりも生きることをシンプルに追求するようなスタイルで、かっこよさがあります。
純粋にキャンプが好きで、コスパ重視のキャンプスタイル
キャンプ歴が長く、本質的なところでキャンプが好きなタイプ。
オシャレキャンパーのように道具へのこだわりはさほどなく、ホームセンターで揃えられる安価な道具も使うし、使い勝手が良いアウトドアメーカーのアイテムも使います。
自分のサイトを作り上げることに価値を見出すよりも、焚き火とかリラックスできる環境、自分の時間を優雅に使うことに重きを置いている気がします。
とはいえ、キャンプ道具にも興味はあり新しいアイテムや、これはいいという口コミ情報があれば気になったりも。
中には自作で道具を作り出す人もいます。
木工や鉄加工でオリジナルアイテムを作ってキャンプで使用するのも一つの楽しみと言えます。
実用性重視でソロでもキャンプをするし仲間と合同でやることもある。
自分のスタイルを様々なシュチエーションへ対応させることが長けていると言えるかもしれません。
バイクツーリングキャンプスタイル
バイクにキャンプ道具を積載させて、ツーリングをしながらキャンプを楽しむ人たちがいます。
まず、バイクにキャンプ道具を載せるのが大変です。
そもそもバイクは荷物をたくさん積めるようにできてはいません。
バイクの種類にもよりますが、特にスポーツタイプのバイクは荷物なんか載せることは全く考えられていません。
それでも大型のバックをくくりつけたり、自作のステーを作ってどうにか荷物を載せているような人もいます。
基本的にはタンデムシート(二人乗り用の後席)やキャリアに大型のバッグを載せたり、ハードボックスをつけたりしてキャンプ道具を詰め込みます。
下記のツーリング用の積載アイテムをそれぞれの組み合わせで使ってキャンプ道具を積み込みます。
- 大型のツーリングバッグ
- サイドバッグ
- 樹脂製のハードボックス
- 樹脂製のパニアケース(サイドのボックス)
- タンクバッグ
- ゴムロープや網ネットでバイクにくくる
みなさん苦労しながら工夫を凝らして積み込みしています。
積載性をアップさせることはできるものの、積載量には限りがあります。
車のようにたくさんのキャンプ道具を持っていけるわけではありません。
なのでミニマムな道具を厳選して持っていかなければなりません。
なるべく小さくなるものであって、なおかつ使い勝手が良いものを重宝します。
- 小型のLEDランタン
- コンパクトな折りたたみテーブル
- 山岳用のガスバーナー
- ソロテント
などなど
キャンプツーリングをする人の中でもキャンプメインの人もいればツーリングメインの人もいます。
その度合いはその人それぞれです。
キャンプメインの人は
昼間からキャンプ場に入って、ゆっくりキャンプを楽しみます。
焚き火台を用意して、薪もバイクに載せていたりと、キャンプを楽しむことにぬかりありません。
ツーリングメインの人は
日中はバイクに乗って、日が暮れて暗くなってからキャンプ場に入って、パパッと設営して、簡単な食事をしてテントに入る。
翌日も朝早めに撤収をしてキャンプ場を後にする。
キャンプは宿泊するだけの傾向が強め。
キャンプ場を目的地とすると、そこに行くこともツーリングという楽しみの一つになるので、一度で二度美味しい感があります。
ツーリングキャンプだと旅感も増します。
自転車にキャンプ道具を積んでキャンプツーリングをする方もいますが、バイクよりも荷物の制限が厳しく、人力での移動はストイックさが増し、あまり多くは見かけません。自転車で長期で旅をしている方を北海道などでは多くいらっしゃいます。
荷物に制限がある中で、いかにコンパクトにして、なおかつ快適さも考えつつどうキャンプをするのか。
そんなことを追求する楽しさもあるのかもしれません。
バックパックを背負ってキャンプ場でキャンプするスタイル
最近見かけるのが増えてきているのですが、キャンプ場に大型のバックパックを背負って、ソロキャンプをする人をちらほらと見かけるようになりました。
しかも、キャンプ場にタクシーやバスで訪れ、ソロキャンプを楽しんでいるのです。
山岳のテント泊キャンプはもちろんバックパックに全て詰め込んでキャンプするわけですが、山岳のテント場ではなく、一般のキャンプ場でのことなんですよね。
ここはリサーチ不足で実態は把握できていないのですが、若い人が多いように思うので、推測するに車やバイクの移動手段を持っていないがキャンプが好きな人なのではないかなと。
だとすると、車を所有しない時代の足音がキャンプにも近づいてきているのかもしれませんね。
オートキャンプが当たり前の現在ですが、これからは違った形でのキャンプのスタイルが現れるのでしょうか。
山岳登山キャンプ
日をまたいでの登山となると途中で宿泊が必要になります。
二つの選択肢があります。
- 山小屋に宿泊する
- テント場でのテント泊(キャンプ)
山小屋は宿泊施設ですので利用する場合はキャンプ道具を背負う必要はなく、食事も出てくるので登山を楽しむことに集中できます。(場所によっては寝袋は持参しなければならないところも)
テント泊はキャンプ道具一式と泊まる分の食料を担いで山を登らなければなりません。
その分大きなバックパックを背負っての登山となります。
自力で担いで山を歩くわけですから、極力荷物を小さく軽くしたいわけです。
テントは山岳用のものだと軽量でコンパクトになります。だいたいみなさん一人から二人用サイズのものを使用しています。
あたりのテントをよく見ます。
余計なものを持っていく余裕はありません。
必要最低限のアイテムでキャンプを行います。
シングルバーナーとコッヘルでお湯を沸かしたり簡単な調理をして食事をとります。
オートキャンプでのキャンプ飯もとても美味しいですが、山の上で食べるキャプ飯はマジめちゃくちゃうまいです。それがカップ麺だったとしてもいつもよりうまいんです。
基本的にテント場では焚き火が禁止されていますし、標高が高くなると風が強く気温も低いので、ご飯を食べて日が暮れるとテントの中に入っておとなしくすることが多くなります。
登山のキャンプは登山がメインでキャンプは登山のための休息の場という意味合いが強いと思います。
オートキャンプのように時間を贅沢に使ってのんびりするようなキャンプではありません。
しかし、絶景が見渡せたり、星空に感動したりと山のキャンプだからこそ、より印象的に残る体験ができる部分はあります。
何より山でのご飯がおいしい、温かいコーヒーがおいしい、景色が素晴らしかったり空気がおいしいのもいいですね。
そして山で自分の内面と向き合う時間が作れることが貴重なのかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
キャンプにも様々なスタイルがあり、人によって好みは別れるのかもしれません。
キャンプは自然の中で不便を楽しむものですが、その中でもより快適さを追求する人もいますし、逆に道具に頼らないサバイバル的なスタイルのキャンプもあります。
料理にはまる人もいますし、焚き火の虜になる人もいます。
しかし、共通に言えることがあります。
それは非日常を楽しむということです。
時間に追われたりコンクリートに囲まれていることからくる日常のストレスみたいなものを一時解放してくれる趣味だと思います。
豊かさってなんなのかを考えると、キャンプのような体験が数ある答えの中の一つのような気がします。
普段の生活が便利になればなるほどキャンプに価値を見出す人が増えていくのかもしれません。